Q. 中性脂肪が増えると動脈硬化が進むのはどうして?

コレステロールは,体内の「あぶら」の一種で,血流にのって各部位に行きつき,細胞膜,各種ホルモン,胆汁などの材料となるので,体には不可欠な物質です。しかし,体質や日常生活の影響で血液中にコレステロールが増加すると,血管壁にコレステロールが入り込んでたまり「動脈硬化」をおこしやすくなります。

 

 

脂質異常症とは、血液中のLDLコレステロールやトリグリセライド(中性脂肪)などの脂肪量が多くなりHDLコレステロールが少なくなった状態です。脂質異常症を放置しておくと、血管の動脈硬化が少しずつ進んでいき、脳梗塞や狭心症・心筋梗塞などの冠動脈疾患などを招き,命にかかわることもあります。中性脂肪は主に食べ過ぎや運動不足などにより血液中に増える脂質であり,『VLDL』に含まれます。VLDLが増加するとLDLよりも小さく血管壁に入りやすい『超悪玉LDL』が増えてきて,反対に『HDL』が減るため動脈硬化が進行します。

作成年月日:2015.1.28

【医薬品情報管理室】